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ヨコスカと放課後の子どもを支えるヒト

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出会いはレンタカー屋

 

私が飛鳥井(あすかい)さんと初めて会話したのは数年前。それは、横須賀中央のレンタカー屋のことだった。

 

「あ、ども、横須賀の指導員の方ですよね?」

 

指導員とは学童保育の先生のことである。横須賀は全国でもまれな保護者が学童保育を運営している都市だ。学童保育とは、共働き、ひとり親家庭等、働きながら子育てをする親をもつ小学生の子どもたちに、放課後(学校休業日は一日)、毎日安心して過ごせる「生活の場を保障するところである。

 

この日は翌日に控えた学童ほいく祭りの準備のため、ふたりとも車を借りにきていたところだった。

 

学童の代表として学童保育の運営や、さまざまな活動をしていると、多くの保護者や指導員の方との出会いがある。そこがおもしろかったりする。

 

飛鳥井さんとは、数か月前の会合でお会いし顔を見かけたことがあったので、この時ばかりと声をかけてみた。そんな出会いだった。

 

それから数年、いろいろな活動を通して、飛鳥井さんとの距離も近くなっていた。横須賀市の指導員会の会長。神奈川県内外でも有名な人。だけど、素性はよくしらない。保護者と指導員という微妙な間柄なのか、本心を話してくれない。どんな人なんだろう。そんな思いでインタビューをお願いした。

 

インタビューに答えてくれる飛鳥井さん。気持ちはいつでも子どものこと。

 

人生の選択

 

横須賀の学童保育の指導員として16年間、横須賀の子どもたちに関わってきた飛鳥井さん。もともとは教員になるつもりで勉強に励み、YMCAでプールや体操、サッカーなどを教えていたが、2001年、同僚から、学童保育のお手伝いを頼まれたことがきっかけで学童保育に関わるようになった。

 

そして、数年後、小学校の先生になるチャンスが訪れる。このまま学童保育の指導員を続けていくかどうか、飛鳥井さんはさんざん悩んだ。

 

小学校で担任を持ち、勉強できるようになっていく子どもたちをみていくのもいい。しかし、もっと生活に近いところで、靴のひもが結べるようになったとか、ちょっとしたことができるようになっていくことが、飛鳥井さんはうれしかった。保護者との距離も近く、保護者と子どもと両方に関われることがうれしい。やりがいがある。そんな理由で学童保育の指導員を選択した。その選択に間違いはなかったと飛鳥井さんはいう。

 

充実した日々

 

現在は、日々子どもたちの放課後の生活をみるかたわら、横須賀市指導員会の会長として、他の指導員たちをまとめ、若手の育成にも力を入れる。休日は学童保育を良くしていくための活動や、学童保育関連の研修会の講師として神奈川県内外を飛び回り、超多忙を極める。

 

夜間でも研修会で知り合った方からのメールに答えたり、休みなく働く飛鳥井さん。それでも、「保護者さんと、良いことも悪いことも共有し、心をひらいてくれた時、鳥肌がたつほどうれしい。『ありがとう』といわれるとたまらない」と笑顔で語ってくれた。本当にこの仕事が好きなんだと思う。

 

昨年、愛知県で開催された第51回全国学童保育研究集会で周りの指導員たちを気遣う飛鳥井さん

 

将来のゆめ

 

最後に、これからの展望を聞いた。

 

「子どもとの奮闘、保護者との語り合いを積み重ねながら、いろいろな所で子どもと保護者の声を伝えていきたい。子どもが何に困っているのか、自分の目で見て感じたことを伝えたい。そして、この仕事がいつか、学校の先生と同じように、社会的信頼を得られるようにしていきたい。そのために、自分にやれることは何だってやっていきたい。」

 

自信にみなぎる顔で語ってくれた。この人なら、やってくれるかもしれない。横須賀、いや、日本にはなくてはならない人だと思う。

 

INFO

横須賀市学童保育連絡協議会

住所 〒239-0844
神奈川県横須賀市岩戸5丁目20-1
営業時間 10:00-18:00
電話 046-847-0292