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三浦メロン誕生秘話(後編) 高校生による汗と希望のメロン栽培! ~横須賀長井鈴木浩之農園と仲間たちの熱き挑戦~ The inside story behind the creation of “Miura melon” – Final Part

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In the previous part, Mr. Hiroyuki Suzuki and his friends began to develop “Miura melon”. And, they were facing critical situation that they were not able to get new species “Kurume 4th” since strong restriction. However, they never gave up. They went to Fukuoka many times where “Kurume 4th” was developed. At last, they got the seed with direct negotiation and breed the melon outdoor cultivation in Miura. To try out the new melon, they went to Fukuoka again. Finally, they got the green light to breed the melon in Miura!

 

前回は、今から30年前、現在の三浦メロンの主流ともなる「久留米4号」という新種のメロンが完成と思いきや、三浦で栽培が出来ないところで終わりました。今回は、その続き。その後、どのようにして「三浦メロン」が誕生したのかを紹介します。

 

なんと、鈴木浩之さん、4年前に「農耕と園藝」という雑誌の表紙グラビアに!!

 

様々な問題をクリアした「久留米4号」という新種メロンの種の供給は、ビニールハウス温室栽培という条件が国(農水省)より出されていた。三浦でビニールハウス温室栽培は、無理な条件。けれども、そこであきらめないのが浩之さん達だった。仲間と数回にわたり、飛行機で現地に赴き、直談判してなんとか種を譲ってもらった。そして、三浦の露地栽培で作った三浦のメロンを見せに九州試験場までいって、試食してもらい、実際の栽培現場の写真を提示して、やっと三浦への種の供給が認められた。まさに、組合による、組合のための闘いですね!
その後、この種をもとに三浦半島でメロン栽培が盛んになり、100㌶ほどの農地にまで広がったのです!

 

ピンチ! 海外での種作りの失敗!?
画期的なメロンが出来たため、国内での種の育成が間に合わなくなった。仕方なく、海外で栽培を開始したが、なんと、交配ミスにより育種に失敗してしまった。甘くないメロンの種が生産されてしまい、その種が日本国内に配給され、キュウリのようなメロンが出荷されるという大惨事に…。
「種屋さんの保証問題の裁判沙汰もあったりして、三浦でも半分以上の農園がメロン栽培をやめてしまったんだよね。」と、目を細めて、浩之さんは語る。

 

幸運を招くクロネコ! ヤマト便のお中元宅配!!
それでも、浩之さん達残った組合員は、夢と希望を捨てず、作り続けた。
「そんな時、ヤマトの話しが来た。ヤマト運輸が初めて宅配便でお中元を始めた頃で、夕張メロンとともに地元の(三浦地域の特産)物を宅配したいとの企画から三浦メロンが選ばれたんだ。」と、浩之さんは語る…なんてパッピーな巡り会わせなのでしょう!
その後、ヤマトのセールスドライバーにも三浦メロンをセールスして貰えるようになり、今日の三浦メロンのお中元用宅配が出来上がった!めでたし、めでたし。

 

クロネコヤマトの三浦メロン宅配チラシ これが三浦メロンの人気の起爆剤となる!

 

みずみずしい三浦メロン 9割が贈呈品だそうです・・・

 

エピローグ
誕生秘話の最後に浩之さんはこう語る。
「(三浦メロン誕生は)色々と努力して、失敗もあったけど、苦労した甲斐があったから今があるんだと思う。とにかく産地のメロンを作りたかった。一生懸命やる仲間達がいて、今でも地域で頑張っている。そんな仲間がいたから出来たんだ。」 
そんな仲間達とのちに「横須賀長井有機農法研究会」を設立し、農作物の最高峰とも言われていた「朝日農業賞」の大賞を受賞するなど、いまでも活躍されている。

 

 

 

ニンニクを丁寧に説明してくれる息子の雅智さん(左)、オレンジのカボチャ コリンキー(右)炒めたりすると美味しい

 

現在では、息子さんの「ブロ雅農園」とともに、三浦メロンやお野菜を作り、販売しています。
イトーヨーカ堂やソレイユの丘の直売所でも販売され、味と地元産にこだわりのお野菜たちを堪能しに、是非足を運んでみてください。

 

INFO

鈴木浩之農園 鈴木浩之さん
住所:横須賀市長井6-17-46
電話/FAX:農園 046-856-4733