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ミツバチの守りびと ~横須賀はちみつのお話し 前編~ A heart-warming caretaker for bees. A story of Yokosuka Honey.

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「横須賀はちみつ」をつくっているミツバチたちは、田浦の谷戸の奥、陽光ふりそそぐ山あいのひらけた段地で、のびやかに暮らしていました。

 

2月中旬。あたたかかったこの日、ミツバチ達はブンブンと巣箱を出たり入ったり♪。

 

「横須賀はちみつ」。パン屋さんや絵本カフェなど、市内数カ所で販売。季節による色の変化も楽しい百花蜜。

 

青森県五所川原でお米とリンゴをつくる農家に生まれ、17歳のときに横須賀に移ってきた中元弘竹さんが、ここのミツバチを世話し見守っている。
「もう、めんこくてめんこくて」。方言混じりに語る笑顔が、とってもチャーミングな78歳。

 

横須賀はちみつをつくるミツバチの守りびと

 

滋味あふれる畑と暮らす
中元さんは、里山の自然に囲まれた日当たりのいい畑で、季節折々、色とりどりの野菜や果実を育てている。
もぎってその場で噛みしめたグレープフルーツのみずみずしさといったらなかった。
陽の光にはぐくまれた爽快な甘酸っぱさの果汁が、胸を通ったあとに身体全体にいきわたっていく感覚。
「薬つかってねぇから見かけは不細工だけんど、味はいいんだぁ」。うん、そのとおりでした。

 

優しくておちゃめな守りびと
そんな、恵み豊かな畑の一角で、ミツバチたちのお世話をはじめたのはいまから5年前。
以来、ほぼ毎日ここで彼らの暮らしを見守っている。

 

最近では、ミツバチが野外に出て活動しない日でも、外側からそっと箱に手を触れただけで、中で元気にやっているかどうか、中の彼らの様子がなんとなくわかるようになったという。

 

季節によってかわる養蜂箱の数。多いときは10箱

 

天敵のスズメバチから守ることも大切なお世話。
「(スズメバチが来ると)B29が来たかと思うよぉ。『ブオォォォー・・・』ってよぉ」。
その大きい羽音に、遠くにいても来たことがわかるという。
「ぺぺぺっ!」っという掛け声とともに、手にした網をササっと返し、スズメバチを捕獲・退治する動きを演じて見せてくれた。

 

青森に空襲があった5歳の記憶がいまでも残っているという。B29への例えも現実味を帯びる

 

重厚で不気味なその羽音のクチ真似のユニークさや、珍妙な「ぺぺぺっ!」(え?齋藤さん?なの…笑)って表現がとってもひょうきんで、思わず声をだして笑ってしまった。
茶目っ気たっぷりの、元気なおじいちゃんです。

 

人とミツバチのいい関係
梅の実やショウガをはちみつ漬けにして、そのエキスをお湯やお酒で割って飲むという中元さん。
ミツバチが方々から集めてきた蜜と、自然の滋味がオレの健康の源。毎日それを頂いているから、元気でいられる。「ミツバチに感謝だよ」と話していた。

 

せかせかとカラダを花にこすりつけ、花粉をあつめる愛らしいミツバチ

 

ミツバチにとっては、ここはきっと心から安心してのびのび暮らしていける場所。
幾多の植物の花咲く、自然豊かな里山に囲まれた暖かな土地。そしてなによりも、天敵から守ってくれる優しくも頼もしい守りびとの存在。
ブンブンブン♫ おおらかにのびやかに。
今日もその営みである蜜をせっせとつくるミツバチ。きっと、少し、中元さんのためにもつくっている。

 

人間とミツバチの信頼・感謝の関係の上に作られる「横須賀はちみつ」。
あのまろやかな甘さのわけは、このイイ関係によるもの…?な~んて思っちゃいます。

 

「この齢(とし)んなって、ココで友達がい~っぱいできたよぉ。幸せだね」。
初春の谷戸を照らす、まぶしくあたたかな陽ざしに、瓶の中のはちみつが琥珀色に輝いていました。

 

 

後編では、養蜂家の川澄さんにお話しを伺い、横須賀はちみつのできるまでについてリポートします。

 

The bees that are making "Yokosuka Honey" were behind the valley of Yato in Taura, where a sunny mountain slope.
They are living with a feeling relaxed at ease, while being watched and cared by Mr. Nakamoto.
The reason of that mellow of sweetness is due to this relationship between human beings and honey bees?

INFO

中元弘竹さん
田浦泉町と長浦の境付近の谷戸