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若松マーケットの老舗Barサタン The long-established Bar Satan at Wakamatsu Market

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 横須賀で以前から気になるバーがあった。そのお店は横須賀中央駅改札を抜け右手に広がる飲み屋街・若松マーケットの一角にある。
 妖しく光る看板に惹かれ扉の前に立ったものの、私は扉を開けるのを躊躇してしまった。何度もその店の前を通ったことはあったが、気に掛かりながらもいつも通り過ぎてしまっていた。その店の名は「サタン」。なぜ、そのような名前が付けられたのだろうか。今日こそ、この扉の先にあるものを確かめようと固い決意のもとこの店を訪れた。
 重い扉を恐る恐る開けると、そこには二人の美しい女性が立っていた。
 「いらっしゃいませ」
想像していたお店の雰囲気とは違い、思いのほか店内は明るく心地よい。
名刺を差し出し挨拶を済ませると、気軽に写真撮影に応じてくれた。
 自然と肩を寄せ合いポーズをとる二人。

 

Barサタンのカウンターに立つ恵美さん(左)と廣子さん(右)の母娘

 息のあった二人、実は母娘。
「お店を開いたのは母の代から、母娘三代で続けてます」と廣子さん。創業55年の老舗バーに足繁く通う常連さんは多い。
 手に持っているグラスについて問うと「これは横須賀ブラジャーです♪」
明るく言い放たれ思わず頬を赤らめた私に、先ほど二人が手にしていたうちの一つのグラスが差し出された。
 
ご当地カクテル 横須賀ブラジャー
 

「ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテルなんです」と廣子さんが説明してくれた。なるほど、ブラジャーなんて言うものだから、一体何が出てくるのかと思いきや、そういうことだったのね。
 この横須賀ブラジャーが誕生したのは2011年。減り続ける客足を食い止めようと、昭和な雰囲気が漂う若松マーケットで生まれたご当地カクテル。
 ブランデーなどあまり口にしたことのない私であったが、ジンジャーエールと相まって非常に飲みやすく酒が進む。添えられたおつまみはシンプル。クッキーの上にチーズ、アクセントにお塩がぱらり。
「そのお塩は猿塩なんですよ」と恵美さん。横須賀・猿島のワカメの燻製が入った猿塩を使うところ、生まれ育った地元愛を感じさせる。

 

キャラクターのモデルは…

 

 カウンターに並ぶものにふと目を移すと、若松マーケットの艶っぽいお姉さんが描かれたなキャンディーBOXがあることに気が付いた。

若松マーケットで作っているブラジャードロップ

 

 若松マーケットでは横須賀ブラジャーにちなんだ関連商品も販売している。


 若松マーケットのあのお姉さんのキャラは大手広告会社の方のご協力もあって生まれたんだとか。昭和なノスタルジーを感じさせるキャラとして魅了的ですねと話すと「実は私がモデルになっているんです」と恵美さん。言われてみると確かに似ていると、しばし顔を見比べ一人驚くが、終始二人のペースで、肝心のこの店の名前の由来を聞くこともすっかり忘れていたことに気が付いた。
 さぁ、ちゃんとお店の由来を聞かないと……と思ってみたものの、忘れかけていた懐かしい世界へ知らぬ間に誘ってくれる二人を前に、もはやそんな野暮なことは聞く必要はなかろうかと。
 皆さんも一度、郷愁を感じに若松マーケット・Barサタンへ、ぜひ。

 

I was standing in front of the door “Bar Satan” has electric signboard attracted to a gleaming.
Then, just after open the door, two of beautiful ladies were there...

 

She said "This is a Yokosuka Brassiere", with handing out a glass of cocktail to me.

 

This cocktail, is mixed with brandy and ginger-ale, has born in 2011 as local cocktail, for boosting Wakamatsu Market, where still has a niceatmosphere like Showa-age nostalgia.

 

INFO

Barサタン

住所:横須賀市若松町3-13
電話:046-825-9068
営業時間:19時~24時(LO15分前)