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地域の“無料塾”~たすき塾の歩み~ Free cram school in neighborhood association, “Tasuki Juku”

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「平成24年2月2日にスタートしたので、今年の2月で、丸6年になります。一番初めの卒業生が、今年成人式を迎えました。」

 

高島智子さんらが「たすき塾」を立ち上げて、今年で7年目となる。
たすき塾とは毎週木曜18:30~20:30の間、小矢部町内会館で開かれる地域の子のための塾である。
塾、といっても受講料などはかからない。
その町内に住んでいる子なら、誰でも受講可能な“無料塾”である。

 

↑授業中の一コマ。教員志望の学生ボランティアも、中学生の勉強をサポートしている。

 

新聞などで、ボランティアが担っている“無料塾”の存在を知った高島さん。保育士として働く彼女は、自分の地域でも子どもたちのために塾を始めたいと思い立ったそう。

 

「でも実際は何から始めていいかわからなくて…。町内会役員の友人に相談しました。そうしたら“青少年育成推進員”(青少年の健全育成や非行防止活動を地域で行う)という立場でやってみては、との提案を受けました。その後、小矢部の町内会長や青少年のリーダーをやっている三浦生志さんに相談し、無料塾開講の話を進めていきました。」

 

横須賀市立衣笠中学校区の青少年育成推進員をしている三浦さんは、その後たすき塾の立ち上げメンバーとなった。

 

塾を開く場所について高島さんの住む小矢部の町内会長に相談したところ、町内会館を借りられることになったが、高島さんと三浦さんは中学生に勉強を教えた経験がなく、実際に学習指導のできる人材を探していた。そこで、市役所へ何度も足を運んだり、当時の教育長を紹介してもらったりしたが、なかなか講師となってくれる人材が確保できなかった。

 

半年以上、講師となる人材を探していたところ、高島さんの知人が、元高等学校の校長先生を紹介してくれた。元教員が加わってくれたことで、塾の開講へと大きく踏み出すことができた。また、同時期に、地域に住む学習塾講師経験者も、協力に名乗りをあげてくれ、無事スタートを切ることができた。

 

「当初、生徒は3人でした。それぞれの名前から一字ずつ取って“たすき塾”と、子どもたちに名付けてもらいました。」

 

活動に理解を示し、町内会館を快く貸してくれた町内会長を始め、ボランティアとして講師をしてくれる近隣在住の方々や、関東学院大学の教員志望の学生らによって、今までたすき塾は続いてきた。

 

↑たすき塾の講師陣。真ん中の白いシャツが高島さん。

 

「最初は町内に住む中学生だけでしたが、少しずつ枠を拡げて今は小学生も通っています。」

 

平成29年度は12人の生徒が在籍していた。
町内会の回覧板でも受講生募集のチラシを回すが、ほとんどの生徒は口コミでやってくるようだ。

 

↑小学生に教える地域のボランティア。

 

↑講師の彼は高島さんの繋がりで、逗子市からボランティアに通ってくれている。

 

「運営は、青少年育成推進員の補助金の中で担ってきました。学生ボランティアに交通費を出せていないのが、ちょっと心苦しいところです。色々掛け合ってくださった方々もいましたが、結局一つの町内会だけを対象にしている事業に、助成金は出せない、とのことで・・・。けれど、今年は新しい挑戦を始めるので、学生への交通費が出せるよう、動いてみようと思っています。」

 

たすき塾はこれまで、小矢部町内会の子どもたちだけを対象にしてきた。
しかし、今年、また新たな一歩を踏み出す。

 

「今年から、衣笠中学校区の他の町内にまで対象の枠を拡げます。他の町内の子どもたちからも“たすき塾に通いたい”という要望があり、町内会長さんに相談したところ、快く了承してもらえました。」

 

基本的に、衣笠中学校区在住で、有料の学習塾等に通っていない子が対象となる。
どの程度の需要があるのか、始めてみないとわからない。それでも「“たすき塾で勉強したい”と望む子どもたちがいるのであれば、できる限り応えていきたい。」と高島さん。

 

「始めた頃、子どもたちは友達と喋ってしまったりして、なかなか勉強しなかったのですが、講師で元中学校教員の方が参加してくれるようになり、子どもたちが落ち着いて勉強するようになりました。最初は自習が主でしたが、今は“ここを教えて欲しい”と積極的に学ぶ姿勢の子が多く、これから対象を拡大することも考えると、講師も増やしていきたいと思っています。」

 

ここ最近は、町内の役員らもたすき塾の子どもたちを見守ってくれているようだ。

 

「たすき塾の活動を町内会の広報に載せてもらい、たすき塾がどんなところなのか、どういった活動をしているのか、知ってもらえたようです。また、実際に続けてきたことで、子どもたちの様子もわかるようになってきたみたいで、最近はことあるごとに、皆さんに気にかけてもらい、会合などで余った飲み物やお菓子を“たすき塾の生徒にどうぞ”とわけてくれたりするんです。」

 

新聞記事で知った無料塾を自ら立ち上げた高島さんと、それを支えてきた地域や学生のボランティア。

 

出来ることから少しずつ。地域の見守りの目は、今年更に拡がっていく。

 

It has past 7 years since Tomoko Takashima set up "Tasuki Juku", is a free cram school in Oyabe that any student who is living in the town can take.
Every Thursday, it is held at Oyabe neighborhood association hall.

 

At newspaper, when Mrs. Takashima knew the existence of "free cram school" which is organized by volunteer people, she got the idea that she would like to start it in her neighborhood as a nursery teacher.

 

She started looked for talented persons, then, one experienced person participate into this plan. At the same time, people who was school teacher joined it, as well.
And they were able to successfully start.

INFO

たすき塾 塾長 高島智子

携帯電話:090-2656-1363
E-mail:dora3chan@ymobile.ne.jp

講師ボランティアに興味のある方は、高島さんまで。