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三浦半島 ひとり呑み③ 駄菓子片手にとにかく楽しむ!「駄菓子BAR夜かい」 Drinking with Japanese cheap snacks

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 夜の若松町。入り組んだ小路のあちこちに光るネオンの看板。どこからともなく聞こえる懐かしいカラオケのメロディ。お酒がはいった気持ちのいい歌声。ちょっと音程がずれると、思わずくすっと頬がゆるむ。きらびやかないくつものお店がその扉を開き、昼間の静かな街並みとは違ったにぎわいをみせる。
 有名な焼き鳥屋のすぐ近くに、ひょろりと背の高い白いビル。見上げると、2階に「駄菓子BAR 夜かい」の赤い色の看板が。
 すぐ横の階段をのぼり、通路の一番奥に、今度は白く明るい看板「駄菓子BAR 夜かい」。

 

左奥のドアを開けると店内へ。

 

 中から笑い声がしてドアを開けると、カウンターの中から、小麦色の肌をした男性が「いらっしゃいませ!」と。この声の主こそが、このバーのオーナー高木忍さん。

 

 カウンターに掛け、ドリンクを頼む。数あるメニューの中から、飲みやすそうなラムネサワーにすることにした。氷を砕く音が聞こえ、ほどなくして鮮やかな空色のドリンクがテーブルに出される。いただくと、懐かしいラムネの味に、ちょっぴりとお酒の甘い風味が鼻に抜けた。
 ここでは、ドリンク1杯につき駄菓子が60分間食べ放題という嬉しいサービスがついている。カウンターから振り返ると、駄菓子屋さんさながらのお菓子のラインナップが背の高さほどの棚に並ぶ。

 

懐かしの駄菓子の数々。一つひとつの駄菓子にいろんな記憶がよみがえる。

 

「もう、いくらでもお好きなのとってください!」とハスキーボイスの高木さんの言葉に甘え、駄菓子をいただくことにした。

 誰もが子どものころに口にしたであろう、ヨーグルト風味のクリームを小さな匙で食べながら、高木さんのお話しをうかがった。

 

小さな匙でいただきます。

 

 高木さんが若松町で「駄菓子BAR夜かい」をオープンしたのは、今から2年前。その前は十数年、ダイビングのインストラクターの仕事をされていたとのこと。

 葉山の海の近くで育ち、いつも素潜りをしていたという高木さんは、25歳で単身沖縄へ。とにかく行動派の高木さんは、必要最低限の荷物と現金を手に、ホテルに泊まって現地で職探し。はじめはバーテンダーをしながらダイビングのライセンスを取り、インストラクターの道へ。

 沖縄で4年間、さまざまな島を転々としながらダイビングをしていたころ、「20代のうちに海外へ行きたい」と考えていた高木さんが当時読んでいたダイビング雑誌の裏に偶然載っていたのが、その後高木さんが12年もの間暮らすことになるアジアの国、タイ。

 

 タイの南にある、サムイ島でインストラクターとして働きはじめた高木さん。簡単なタイ語の本を片手に、現地の言葉で観光客のダイビングを手助け。しばらくして自身でダイビングショップの経営も行っていたというその行動力に、筆者は驚きを隠せなかった。

 

 仕事が休みの時期にはアジア周遊の旅にでて、広い世界を楽しんだそう。タイのメコン川をくだり、ミャンマー、ラオス、カンボジア…。
「タイはねぇ、おもしろいっすよ!」そう語ってくれる高木さんの笑顔から、現地の刺激的な楽しさが、伝わってくる。

 

「タイのひとはねぇ、おおざっぱよ!みんな、『マイペンライ!』ですんじゃうから!」
「マイペンライ」とは、タイ語で「問題ない」の意味。高木さんがタイから日本へ帰ってきた時に、現地から送ったはずの荷物が届かず問い合わせたところ、現地から発送されていなかったことも。それでも現地の人は「マイペンライ!」といって1カ月後に届いたとか。

 

「駄菓子BAR 夜かい」店主 高木忍さん

 

 そんな話を笑い飛ばしながら話す高木さん。お通しの代わりに「駄菓子」を提供する理由も、高木さんらしいものだった。
「駄菓子って、好き嫌いとかないじゃない。年齢もカンケーない。誰だって懐かしく感じるもの。それに腐ったりもしないし(笑)。だから駄菓子!」  

 

「バーやってて、楽しいですよ。お酒飲んで酔えるっていいですよ、ほんとに。」そう話しながら、カウンターの若いお客さんと飲み交わしていた。
 女性も男性も、若い人もご年配の方も「夜かい」に来ては駄菓子を食べながらお酒を楽しむそう。どんな人でも楽しめる―――高木さんのお話を聞いていると、「夜かい」のその心地よさに納得させられる。
 それは、高木さんがこれまでの経験から得た底抜けの明るさと、12年間タイで培った「マイペンライ!」の精神があるからこそのように思う。

 

「定休日は一応日曜だけど、日曜もよく営業してますよ。お客さん来てくれるから。」
なんと前の晩からその日の昼までお酒を楽しんでいた、という高木さんは、また笑いながら話してくださった。

 

"It's fun to manage a bar, it's fun to drink and get drunk"
While talking about it, he was drinking with a young guest at the counter.

 

Both women and men, young people and older people come to this bar called "Yakai", and enjoy drinking while eating sweets. Everybody can enjoy.

 

By listening to Mr. Takagi's story, people got to be convinced comfortable "Yakai" atmosphere.

 

It seems to be because there is the spirit of "ไม่เปนไร””, which means "never mind" or "you’re welcome", in English.
That his spirit has been cultivated from 12 years experiences living in Thailand.

INFO

駄菓子BAR 夜かい

住所:横須賀市若松町3-9 プライムレーベル 横須賀中央2F-A
営業時間:
月曜~木曜19:00~翌2:00
金曜・土曜19:00~翌5:00
定休日:日曜
電話:080-4877-3190
Facebookページ:
https://www.facebook.com/dagashi.bar.yakai/