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点が面に広がっていく、ある谷戸の防災活動 The dots will be expanded to face – Disaster prevention activity.

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細い路地や階段が入り乱れる谷戸(やと)でもし火災が起こったら・・・。
消防車両が入れないところも多い。ホースをつなぐことも必要で、散水までに時間がかかる。水圧もこころもとない。そう、谷戸での火災は鎮火までに時間がかかることが想定される。
※谷戸(やと)とは、丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形のこと。地域によって呼称が異なる。

 

「火災は、起こさないのがいちばんだけど、おきてしまったときの初期消火がここではいちばん大切。延焼は絶対防がないとね」と、横須賀市船越2丁目町内会会長の安藤健一さん(78)は言う。
造船会社での修繕技師から防災会社に転向した安藤さんは、自身の経験と資格を活かし、町内住民の各家庭に設置されている消火器の点検を毎年行っている。

 

年に1回みな自分の消火器を町内会館に持参し、それを「消防設備士」の資格をもつ安藤さんを中心に1本1本チェックする消火器点検を行っている。
はじめたころには、中には30年も経っているだろう消火器なども含め20本以上の消火器をチェックすることもあったが、最近では、みんなが新しい消火器に替えてきているからなのだろう、チェックする数も3~4本まで減ってきているという。

 

今日は町内各地の常設消火器の点検日。防災部長を中心に毎年行っている。自分たちでやることで防災の意識が高まる。近隣のチームワーク体制もできてくる。また、コストも抑えられるというメリットもある。

 

町内の常設消火器点検を行う 加藤進さんと、宇田元則さん。
粉体の薬剤が固まっていないかをひとつひとつ確かめる

 

各家庭から持ち寄られる家庭消火器の点検は、来月11月3日に実施される。取材した当日、安藤さんが点検のようすを実演してくれた。中の消火剤の粉が固まって出てこなくなっては消火ができない。

 

 

専用工具で開栓し、ノズルなど状態をチェック。なかの粉体薬剤を交換する。消火器の中、はじめて見た!  

 

「狭い谷戸で大きな火事になったら大変だ。でもみんな天麩羅とか食べたいだろう(笑)?だからもし起こってもちゃんと消せる体制をね。いまでは、きっとみんながちゃんと初期に消火できるよ」と、目じりをさげながら安藤さんは言う。

 

船越2丁目町内会会長の安藤健一さん(78)

 

この階段がこんなところとつながっている・・・。ここからあの山に入れるのか・・・。こんなとこにこんな景色が・・・と、歩くたびに新しい発見がある谷戸の散歩にわくわくする。

 

この勾配感!利水・治水技術などがまだなかった頃、自然の集水域となるため稲作がしやすい、近くの山からは薪などもとれた。生活物資の調達に適した土地であった谷戸。

 

「火災はもちろん、延焼も防ぎたい」
10年前にはじまった消火器の点検という点が、住民ひとりひとりの防災意識や知識の広がりという面になってくる。きっとむかしから継がれているのだろう、谷戸に住むひとたちの結束力を感じる、そんな活動でした。

 

There are narrow places where fire engine cannot enter in Yokosuka. If fire occurs there…. Mr. Ando inspects domestic fire extinguishers for preventing fire progression every year. He has an authorized fire-fighting facilities manager. He says, “Fire should not occur, however if it occurs, the most important things is to prevent fire progression here.” This activity was begun 10 years ago. That is still being succeeded even now.