[水の流れと空気の流れ~大地の再生講座から~] Where there is natural, where human live in – Message from the local course “Earth Regeneration” –

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English follows Japanese.

 

子どもたちの暮らす場所はどんなところがいいだろう。子どもたちに、どんな風に育ってほしいだろう…。

座学の様子。皆真剣に耳を傾けている。

 

以前、ヨコスカ織り人で取材させていただいたファミリーホームCROP HOUSEを運営するNPO法人Crop.-minori-さんがこの度、今までのホームの隣接地、600坪ほどもある土地に、新たなホームを作ることになった。

 

建物をただ建てるだけ、であれば工務店やメーカーにやってもらうこともできる。しかしCrop.-minori-さんは「子どもたちが育つ場所」としてベストな環境は何かを考えること、そして、横須賀市秋谷でのこれまでの生活から、「建物」だけでなく、「環境」の重要性を感じていた。そこで知人から一般社団法人「大地の再生 結の杜づくり」の和久さんを紹介してもらい、子どもたちの暮らす場所を“環境”から作っていくことに決めた。

 

少し前になるが、和久さんら、一般社団法人「大地の再生 結の杜づくり」の方々を招き、一般参加者も募り「大地の再生講座」を開いた。大地の再生とは何か。現代のまちづくりは、コンクリートなどで人工的に地面を覆ってしまうことが多い。そうすると何が起こるのか。本来であれば流れるはずの水と空気の循環が滞り、ちょっとした気象災害の時に土砂災害をもたらすことになる。自然本来の力を活かした、土の中の水と空気が流れることを意識した土地づくり。風と光を感じることのできる環境づくりを、「大地の再生講座」では考えさせてくれる。

 

まずは座学にて今回整備する横須賀市大楠という地域の特徴と、水と空気の循環や、自然環境などについて学んだ。「大地の再生講座」は日本各地で開催されているが、毎回大人気らしい。今回も兵庫県や静岡県から参加している人たちがいて驚いた。花の仕事をしている人や、普段から農業など土に触れている人だけでなく、地元に住んでいる方や、子どもたちの育つ場づくりに協力したい人たちなど、参加者の動機はそれぞれだ。

 

座学の後は今回手を入れていく土地に移動し、講師の矢野さんや和久さんと共に、土地の見立てを行う。同じ敷地の中にも高低差や、木の茂っているところ、周りに立つ家などの影響からか、立つ場所によって、異なる風の流れを感じることができる。

敷地内を移動しながら風の流れを感じている。

 

そして、いざ実践の水脈づくり。建物建設予定地の周囲の土を掘り、そこへ竹や炭、枝などを敷き詰めていく。自然の水脈だ。

水脈づくり。まず土を掘る。

竹や枝、炭などを敷き詰める。  
竹や枝、炭などが敷き詰められた様子

なるほど。これを一般的な工事だとU字溝など使ってやるわけか。コンクリートなど、人工物で埋めちゃうと、土が息できなくなる気がする。水もうまく流れないし。まちづくりに“大地の再生”の視点は必要だと思う。自然の力をそのまま活かすまちづくり。「公共事業でこういうことができたらいいのに」と思ったら実際この講座を取り入れている自治体もあると伺った。へぇ。

 

子どもたちの暮らす場所として、もちろん素晴らしいのだけど、子どもだけじゃなく、人が本当に豊かに暮らすことのできる場所ってこういうところなんじゃないか、って気がした。水と空気と光と風と。それらが自然に流れる中での暮らし。ここに新たなホームが建設され、子どもたちが育っていくところを、見てみたいと思う。これから先、何年も。大地と子どもたちの暮らし。いつかまたリポートしたい。

 

I felt like this here would be such a place where human could really live in abundance.
A water, air, sunlight and wind. Living while they flow and be naturally. I hope if I can see the new home built here, where children can grow up vividly.

INFO

特定非営利活動法人 CROP.-MINORI(クロップみのり)

ホームページ http://cropminori.com/

 

一般社団法人 大地の再生 結の杜づくり

ホームページ https://daichisaisei.net/