「手をあわせてきたもの」A putting palms together for…

 |  | 

English to follows…

 

衣笠十字路から池上方面へ抜ける道の途中、見えてきたのは「大橋石材店」の看板。車を停めて事務所にうかがうと、ドアの外にはさまざまなかたちをした、いろんな色の石がならんでいました。
まん丸のものや、板のようなもの、赤茶色のものもあれば、ねずみ色や真っ黒のものまで、ずらり。どっしりとたたずむ石に目をとられつつ、ドアを開けると、背の高い、銀縁のメガネをかけた男性。こちらが、大橋石材店の2代目、大橋理宏さん。

 

「さ、なんでもお話ししますよ」と、気さくな口調で、そしてメガネの向こうで優しく目を細める大橋さん。

お話を伺う事務所の壁に、さきほどから気になるポスターがありました。それは、「リ墓―ン」と大きく書かれたポスター。

事務所に大きく張られたポスター

 

ふしぎな字面に思わず目をとられてしまいます。

 

「おやじギャグみたいな、ことば遊びをよく考えていてね」と、大橋さん。
『リ墓―ン』
再生を意味するRebornと、お墓を掛けあわせたことば。ちかごろよく耳にする「墓じまい」の流れに沿って、大橋さんが思いついたサービスのひとつ。お墓をしまうとき、墓石の一部を加工して、表札や家紋プレート、オブジェなどに生まれ変わらせるのだそう。

「リ墓―ン」で生まれかわった数珠  

「昔は家を継ぐというのが当たり前だったけど、いまはだんだんと、そうでもなくなっているでしょう」
結婚しない人もいれば、結婚して子どもを生まない家庭もあるこの時代。お墓というのは親から子へと代々継がれるものだったけれど、いまは継ぐひとがいない家庭も。

 

「親が亡くなったとき、子の年齢が60代や70代ということも今では当たり前。初めての仏事に関わりあれやこれやとお金もかかり、子どもがいても迷惑なんじゃないか?『お墓、いらないんじゃない?』という声があがって、『墓じまい』が加速してきたんです。そんなときに石屋として、何ができるか。でも、これまでお墓の意味を伝えてこなかった業界なんですね、石材業界は」
たんたんと優しい口調の中に、大橋さんの真面目なまなざしが光ります。

大橋石材店 大橋さん  

時代の変わり目にあって、お墓のあり方も大きく変わっている時代。
「だから、石屋はお墓の意味をちゃんと伝えるべきなんです」


「家族のカタチが変わりお墓は減らざるを得ない。でも、手を合わせる相手(場所)をなくさないようにしなきゃ」
墓じまいをする際に、墓石を表札や家紋プレートに加工して、生きている人たちが故人に手を合わせられるように、と思いついたアイデアが『リ墓―ン』なんだと、大橋さんは語ります。

 

「この前、苔だらけになったお墓を『リ墓―ン』で家紋プレートにしたお客さんがいてね、つくってみたらとてもよろこんでくれて」
「お墓とか関係なく、人って祈るときに手を合わせるでしょう。誰かのために手を合わせる、その相手をなくさないように、と思ってね」

 

ポスター、外注ですか?とたずねると、「自分でフォトショップ使って、つくってみたんですよ」と大橋さん。52歳、時代の波にのまれずに、考えゆく姿に圧倒されます。


あまりの出来に思わず感嘆していると、
「まぁ、オヤジが考えたダジャレみたいなもんなんだけどね。楽しく、できることをやっていこうと思って」

お忙しい中でも、気さくに取材に応じてくださる大橋さんでした

誰かを想って手を合わせることをなくさないこと。みるみるうちに生き方や暮らし方が変わるこの時代。その中でも、大切なことを伝え、行動しつづける大橋さんは、屈託のない表情で、そうお話ししてくださいました。

 

Mr. Ohashi who is representative of Grave Stone company, he says "the style of family has changed, then a number of grave has been reduced. but we have to make sure that not losing place where we can putting hands together to."

 

That is the reason why he made processing the tombstone into a nameplate or family crest plate as a stuff which living people can putting palms instead of graves.

INFO

株式会社 大橋石材店

住所 横須賀市平作1-12-10
TEL 046-852-3970
メール: mailadm@ohashi-sekizai.jp
ウェブサイト: http://ohashi-sekizai.jp/