yokosuka_rogo

鷹取山自然観察会に参加してきました

 | ,  | 

みなさん、鷹取山をご存知ですか?

 

鷹取山(標高139m)は横須賀市と逗子市の境にある、かつて石切り場として建築用石材が採取されていた山です。現在はハイキングコースも整備され、山頂の展望台からは東京湾に相模湾、三浦半島の山々が360度一望できます。

山頂の展望台からの景色。①北東側:住宅街や工場、野島、八景島シーパラダイス。②南東側:三浦半島の山々。汐入駅、横須賀中央駅。

そしてそして、見たら必ず驚くはず、東南アジアの遺跡を彷彿とさせる巨大な磨崖仏が山の岩肌に刻まれています。

①巨大な弥勒菩薩像は高さ8m、幅4.5mほど。昭和40年頃に地元の彫刻家が制作したもの。鷹取山の凝灰岩は加工のしやすさから明治中期から昭和初期まで盛んに切り出されていた。②石切り場跡の垂直に切り立った岩壁は神殿のような趣さえある。

今回、そんな魅力いっぱいの鷹取山で自然観察の活動をしている『鷹取山自然観察会』を取材してきました。

 

 

7月の観察会のテーマは「蝶とその食草を探してみよう!」


この日の観察会の集合場所は京急追浜駅。駅の山側の出口を出ると、住宅街ながら蝶が飛ぶ茂みや木々のある道が始まります。

 

「先生、あの蝶はなんという名前ですか?」「わあ、あの蝶きれい」「蝶がとまっているあの木は?あの花はなんですか?」などなど、参加者のみなさん、出発早々観察会モードです。

 

観察会の参加者の方から「先生」や「本多さん」と呼ばれている観察会代表の本多久男さんは、穏やかな口調で花や木、蝶についての質問に答えていました。時には自身が描いてきた絵を使っての説明も。この絵がとても素晴らしいんです。植物や虫への造詣の深さだけでなく、本多さんの生き物への愛しさをも感じる絵、私だけでなくみなさん見入って説明を聞いていました。

①イヌビワとイヌビワコバチについての説明の様子。②本多さんのお人柄を投影しているかのようなあたたかみのある色彩の絵。もっともっと見たいって思いました。スケッチ画:本多さん提供

エノキの葉にアカボシゴマダラの幼虫を見つけた際の説明の様子。アカボシゴマダラの幼虫とよく似ている幼虫(オオムラサキとゴマダラチョウ)との見分けポイントを解説してくださいました。

観察会は会員の方だけでなく、申し込みをされた方ならどなたでも参加できます。ご夫婦で、お友達と、もちろん一人の方もいらっしゃいました。私のように、植物や昆虫の知識がなく、「これなんだろう?」みたいな表情でいると、誰それとなく、「これはね…」と教えてくれます。代表の本多さんだけでなく、植物好きな方、昆虫好きな方が声をかけてくださり、自然観察の手助けをしてくれます。

 

 

買ったばかりの慣れないカメラに苦戦しながら撮った昆虫たち。参加者の方たちが撮影の手助けをしてくれました。自然に親しみたいという「同志」感覚でしょうか、家族のようにあたたかい会です。①エサキモンキツノカメムシ②ハンミョウ③タマムシ④ツマグロヒョウモン

 

何歳になっても夢中になれるヒト・モノ・コト~虫を追っていた子どもたちの今~

 

鷹取山自然観察会では、月に一度の観察会のほかに、会員による植物相調査や蝶類調査、野鳥調査、樹木板の設置、巣箱の設置などの活動を行っています。

①山頂の掲示板では、鷹取山の自然情報として、本多さん撮影の植物や蝶が紹介されています(毎月更新)。参加者のみなさん、休憩時間も本多さんを質問攻めでした。②手作りの樹木板は本多さんの一言解説入り。

蝶類調査に同行した際に見た、会員のみなさんの蝶を追う童心に帰られた姿、とても印象的でした。そこからは、子ども時代、昆虫好きだったことが容易に想像できました。小さい頃夢中になっていたことって、本能的に好きなことなんだろうなぁ。数十年の時を経てまた夢中になれること、なれる場所(会の存在)があるっていいなぁって思いました。そして、新しいことを始めてみようと観察会に参加される方もいらっしゃり、それもまた素敵だなぁと。私の親世代のみなさん、足腰丈夫で外への興味を持ち行動する生活、尊敬です。

①ベニシジミ②お話ししている時の穏やかな様子からは打って変わり、網の振りかざし方が本気な!?観察会のみなさん。そのギャップがまた魅力的です。

 

身近な山が身近になる

 

鷹取山のすぐ近くに住んでいるにもかかわらず、実は、横須賀在住10年目にして鷹取山登頂!?を実現した私。観察会参加をきっかけに山の自然にも目を向けるようになりました。今では子どもたちを連れて鷹取山に散歩に出かけたり、虫捕り網片手に蝶を捕りに出かけたりと身近な山を楽しんでいます。

①我が家の息子たちが鷹取山で捕まえたツマグロヒョウモンのオスとメス(カップルでいた)。②鷹取山からのハイキングコース、神武寺近くをランニング中に子どもたちと見つけたクロアゲハ。どちらも観察会のメンバーに蝶の名前を教えていただきました。

そして、捕まえた蝶や昆虫の名前がわからなかったり、この植物なんだろう?って思ったりした時には、鷹取山自然観察会のHPで調べ、それでもわからなければ、本多さんや観察会のメンバーに連絡し知識を頼らせてもらうなどの交流も続いています。

 

身近な山が身近になりました。四季折々の自然や山歩きをこれから楽しみたいです。

INFO

鷹取山自然観察会

メールアドレス / takatori_0721@nifty.com

ウェブサイト / http://takatoriyama.eco.coocan.jp/

観察会は、参加費100円(保険料、資料代)、集合場所は追浜駅、京急田浦駅、神武寺駅のいずれか。詳しくはHPで。