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佐島の伝統祭り(後編) 郷土料理 へらへら団子

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(後編)
郷土料理 へらへら団子

 

祭りのお供えの定番は、佐島につたわる郷土料理『へらへら団子』。

 

今回お話しを伺ったのは、へらへら団子づくりの名人である福本善恵さん。

 

福本 善恵 さん
へらへら団子の名人として、TV番組出演経 験もある。へらへら団子づくりの講師 として活躍されている。

喜恵さんはTVや雑誌に何度も登場しており、佐島一番のへらへら団子の作り手である。21歳の時に結婚した善恵さんは、ご主人のお姉さんから『へらへら団子』の作り方を教わったそうだ。以来60年以上毎年作り続けている。

 

お供えには本来、赤米(あかまい)を使うそうだが、最近は赤米を作る農家も少なく、代わりに小豆を使った赤飯で代用し、それが今日の『へらへら団子』となっていったようである。

 

『へらへら団子』は小麦粉と水を混ぜ合わせた生地を30分程寝かせ、一口大の大きさに手のひらで伸ばし、沸騰した湯の鍋に入れて茹で上げる。一般的には4~5枚ずつ茹でるらしいのだが、やはり名人となると違う。毎回1kgの小麦粉を使う善恵さんは、その生地を一気に茹で上げる。

 

茹で上がったばかりの団子を試食させて頂いた。

 

勇さん(佐島氏子会総代※前回記事登場)が言っていた。

「麺棒で伸ばして団子を作る人もいるが、やっぱり手で伸ばしたほうがうまい」

食べてみて私もこの理由がわかった。

手で伸ばすと厚みや形がいびつになる、それがこの団子の良さである。薄いところはプルプルとして、厚いところは歯ごたえがある。形がいびつなことで、ラーメンの縮れ麺のようにあんこが団子によく絡まるのだ。あんこの甘さも程よく、どんどん箸がすすむ。

 

祭りの男たちは、酒のつまみとして『へらへら団子』を食べる。

 

善恵さんは親戚や友人を訪ねる手土産に『へらへら団子』を持って行くそうだ。  

「みんな喜んでくれるから…」

はい、これは喜ばれるだろうな。

 

『へらへら団子』はお供えだけでなく、家族や友人にも振る舞われ、地域の繋がりにも使われる。祭りだけでなく、お盆や正月にも作られる郷土料理『へらへら団子』をみなさんも作ってみてはいかがだろうか。

INFO

へらへら団子の作り方

材料 小麦粉 250g 、水 150cc 、こしあん 250g

  •  小麦粉に水を加え、耳たぶくらいの柔らかさにこね、30分程寝かせる。
  •  鍋にたっぷりの湯を沸かし、①の生地を一口大の大きさになるようにちぎり、手の平で伸ばし鍋に入れ茹でる。生地が全て入ったら差し水をし、再沸騰したら火を止め2~3分蒸らす。
  •  ②の団子を水にさらしてぬめりをとり、水気を切ってこしあんを絡める。

 

冷えると固くなるので、出来立てをお召し上がりください。