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「実証?うなぎ淵にうなぎはいるのか!?」~仕掛け編~

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928日。
現場にあらためて回収に行きましたが、すべての仕掛けが流失?しておりました。
次回記事はまたあらためて仕掛けたあとに書きますが、いつになるか未定です。残念、申し訳ありません。
島貫
 
 
 
 

 

民話と現実と浪漫


森戸川源流部中沢にひっそり存在する“うなぎ淵”。
原人は数年前この場所に出会った。以来、「うなぎいるんかなぁ~、でも漁具担いでここまで来んのもなぁ」と、確かめたいけど行動起こせずずっとモヤモヤ悶々。

うなぎ淵全景。瀬が多い森戸川源流部では珍しい、しっかりと水をたたえる落ち込み。

 

その後、冒頭の淵にまつわる民話を読む機会に恵まれた。 

『うなぎ淵伝説』
むかし、この淵に長さ5間(9m)、太さ1尺(30cm)位の大うなぎがいた。 長柄の人は大騒ぎをして捕まえたが、大きいのでいくつかに切って力持ちのおばあさんが背負いびくに入れて、何度にも分けて運んだ。しかし、疲れて頭だけが残りおき去りにしようとした。するとうなぎの頭が「まだひとっくるま残っているよ」と。その気味悪い声を聞くと、おばあさんはまがった腰を伸ばすようにして走り、村に戻って家で寝込み病気になったという。
(出典:葉山山楽会「葉山の山歩きコース」)

 

おぉぉぉ、大うなぎ(怪物級)の呪い?怨み?で、ばあちゃんのその後は?
いずれにしても、民話になるほどに、昔はたくさんのうなぎがここらにいたってことだ。

 

道行く地元ハイカー尋ねること数回。
「あそこ(うなぎ淵)にうなぎいますかねぇ~?」「どうだろね、今はもういないんじゃないの?」

 

うなぎ淵をWEB検索するとヒット多数。ワリと有名なのね“うなぎ淵”。
現在ココに“うなぎはいない”って情報もチラホラ。うーむ、やっぱそうなのか。

 

現在でも、森戸川をはじめ三浦半島を流れるいくつかの河川にうなぎはいる。原人も幾度か捕ったことがあるほど(どれほど・・・?)、いる。
ただ森戸川には、私が知っているだけでも4つえん堤があり、うちひとつの高さは3m以上。
うなぎは滝も登るけれど、いくらなんでもこれを越えるのは難しそうな・・・。

 

障害物が少ない下流~中流部ならともかく、いくつかの堰を越えた先の

 

うなぎ淵、ここに“うなぎはいない”って考えるのは自然だよな。

林道終点手前の大きなえん堤。さすがにコレは越えられないだろうと私も思うけど…

でもさ、もしもだ、もしなんかの拍子に、または強い望郷の念でこのえん堤を越えたり回り込んだりしたヤツがいて、そしてまたえん堤があるゆえに海に還れなくなっていたら。そしてそのまま人知れずこの源流部で過ごしていたら
この淵にうなぎが“いない”ってことは確かめられてはないし。

 

「そうな、いる可能性はまだある♪」、勝手な妄想=男の浪漫。
お~っし、そろそろやろう!これでここ数年のモヤモヤ悶々ともおさらばよ!

結局、今回腰が上がったキッカケはなんだったんだろか?
ま、いいや。とにかく「うなぎ淵」へ。

 

うす暗い淵へ


光の射さない谷間の流れの奥で、うっそうと茂る樹木と苔むす黒い岩で囲まれたうなぎ淵。
あらためて間近で見ると、う~ん“ヌシ”がいそうな雰囲気がムンムン❤
アブラバヤの魚影が濃い、ツチガエルもたくさんいる。ヌシが生き長らえるに十分な環境だ。
(現場到着5分で、「ここにはきっとヌシうなぎがいる!」的気分で鼻息荒い妄想原人)

 

道具は、この近辺では“筌(うけ)”と呼ばれている筒型のかご。地方によっては胴(ど)とか筒(つつ)とも。一度入ったら出られなくなる構造はペットボトルで作る小魚トラップと同じ。

筌。対象魚によって形状が異なる。手前はどじょう用。
どじょう用筌でヌシを捕ろうとしてる原人の不思議 (笑)。

 

今日の助手である末っ娘が、手際良く筌にミミズを入れ、次に草を入れ棒で詰めてくれる。
「(買ったミミズ)小っさいなぁ、もっと大きいんじゃないとうなぎ来ないよ~」などとボヤく娘。
辺りの土を掘り返し大ミミズをササッと見つけ出しやがった(゜o゜)。
「コ、コイツ・・・。い、いつのまにそんな能力を・・・(父涙)」

ひ弱な感じの買ったミミズを優しく扱う末っ子。捕まえた大ミミズは つまんでポイだった。

 

淵の手前側にひとつ、奥の滝の落ち込みの脇にひとつ、2つの筌を仕掛ける。 

落ち込み付近の水深は1.2mと思いのほか深かった。手と足を両方使って石を積んで、流されないよう底に固定。これで安心ね。よし、あとはヌシが入ってくれるのを待つだけだ。 

(原人はこの時はすでに「ヌシうなぎは絶対いる」前提) 

透明度もわりとある、今度潜ろうかな。ヨシノボリらしき魚影もチラホラ。

 

帰り道、達成感(え、もう?なんの?)と安堵感からか、全身ビショビショの寒さにやっと気づいた2人。
雨のせいで、むせかえるような土と木の匂いに満ちた森の道、つなぐ手のあったかさをいつもよりしっかりと感じた気がするな。

 

次回、~筌仕掛け回収編(仮称)~ につづく。