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「ご近所成人式で活気ある町」

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「成人するってことは、一人前の大人になったあかし。ここで大きくなった若者たち、やはり町内会として祝ってあげたいじゃないの。鏡開きをし、酒を軽く酌み交わし、成人のお祝いの記念品をあげるだけですが、若い人たちを大事に想っていること、それを伝えたい。それが『成人者を祝う会』をはじめた理由なんですよ。」


若者も多く参加する「成人を祝う会」

 

『荒れる成人式』が話題となり、不要論さえ議論されるようになっている昨今、自治体単位ではなく、顔と顔が見える町内単位で成人式を行っている町内会が横須賀にありました。

 

お話しを伺ったのは、追浜本町1丁目(以下「1丁目」) 町内会長の澄川貞介さん。

新年会に、「成人者を祝う会」という新しいプログラムが設けられたのは2008年。

参加する成人者数も徐々に増え、最近では毎年10人を超えるようになり定番の行事になった。1丁目の成人者数は毎年20人前後。町内の成人者の約半数が「成人者を祝う会」出席していることになる。

新成人者と一緒に鏡割りをする澄川町内会長。市連合町内会長も務める。

互助の意識が原動力に

 

「住んでいる人同士、助け合い、支え合いがなければならないですね。コミュニケーションは互助活動の基本。それを生み出すのが町内会の役割と思っています。 1丁目では、「地域でする子育て」の意識や、「挨拶」の習慣が浸透してきている感があります。」と澄川さん。

 

町内会で成人式を実施してから8年が経過し、町内にある変化が起こり始めている。老若男女、まちに挨拶があふれる。地域の子どもたちの顔も、おとなたちの顔も、みんなお互いだいぶ分かるようになった。町内行事も盛り上がりを見せてきた。

世代をまたぎ、また新しい居住者も交えて盛り上がる祭り。お囃子もさかん。

「『町内会に加入するメリットは?』なんて聞かれることもときどきあります。なんとも答えられませんね。ただみんなで支え合う、助け合う。面倒なこともあるかもしれない、でもそれも含めて地域の交わりだと思うんですよ。」

 

住人同士、顔と顔が見えるようになる。助け合い、支えあうようになる。昔の町内では当たり前だったこの『互助』の意識を取り戻したきっかけが、町内の子どもたちの存在だったのか。子どもたちが成人式を経て大人になり、大好きな地元に残り、所帯を持つ。こうした地域の好循環がこれからの地域再生の大きな原動力となるだろう。

 

1丁目の取り組みを伝え聞き、それに倣い町内で成人式等を行うようになった自治会がすでに横須賀北部地区に3、4箇所ある(市内全体ではもっとあるのかもしれない)。

挑戦し実践する人、それを伝え広める人、それに共鳴して行動を起こす人々。人の感動や想いのつながりで、地域のすてきな取組みが広がり、受け継がれていく。