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三浦半島 湧き水探訪 その1 関根不動尊の湧き水

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三浦半島には飲料水として飲むことのできる「湧き水」はどれくらいあるのだろうか? 先日、晩酌のウイスキー水割りを飲みながら、そんなことが頭をよぎった。

 

さっそく書籍やインターネットで調べたところ三浦半島に「湧き水」は数多くあるものの、飲んで良いものかどうか、はっきりと記載されている情報はほとんど見当たらない。

昔は飲めたが周辺開発の影響で、今はどうか…なんて言葉もチラホラ。

 

それでも粘り強く調査を継続したところ、横須賀「水と環境」研究会が、2015年に横須賀市の補助金事業で制作した「横須賀の湧き水」という冊子に辿り着いた。

発行されてから1年半以上経過しており、本屋で販売されているものでもない。

 

これは何とかして手に入れたい!と、横須賀「水と環境」研究会 代表の高橋弘二さんに連絡を取ったところ、

快く取材に応じて頂き、幸運にも一冊分けていただく事が出来た。

横須賀市の補助を受けて有志で三浦半島の湧き水スポットを調べたという。
30以上の湧き水が紹介されているが、その中で飲用可能なものは4か所。
飲用可否だけでなく、水質測定の結果なども詳しく記載。さらに湧き水まで辿り着くためのハイキングルートまで紹介されている。製作はなんと2年がかり!

湧き水はもちろん三浦半島の河川やその周辺環境に対する幅広い知見には感服。
『横須賀「水と環境」研究会は、水をはじめとする私たちの身近な環境に関心を持ち、自分たちのできる環境保全活動を行う市民活動団体です。1988年(昭和63年)に設立し、現在会員約30名』
※横須賀市ホームページより抜粋

三浦半島の湧き水と言えば水源地である「走水」という地名をよく聞きますが、高橋さんの第一声で出てきたのは「関根不動尊の湧き水」。
湘南国際村の近くにあり、県外も含め、多くの方が水を汲みに訪れているとか。湧き水初心者の私は初めて聞きましたが、有名な湧き水のようです。

 

そのお話を聞き私もさっそく現地に行って参りました。この日は強い雨が降ったり止んだりの落ち着かない天気。ハイキングコースを歩こうと決めていたものの、今回は断念して車でアプローチ。
湘南国際村を子安の里方面に下り、関根トンネル手前で左折して脇道に入ります。
「この道であっているのかな…」と不安になるくらい狭い道をしばらく走ると、車3台が停められる程度の少し開けた場所に到着。
関根不動尊を祀ったお社のすぐ脇に溢れるほどの水が湧き出ています。ここが「関根不動尊の湧き水」。

小さなタンクならばあっという間にいっぱいになるほどの水の勢い!
先客の方々は5リットルはあろうかという大きなタンク、2つ3つに手慣れた様子で水を汲んで行きます。
私もこの日は2リットルばかり汲んで帰りました。

飲用可能、ですが煮沸は必要です!

関根不動をお祀りしたお社

[故事来歴]
『以前あった御瀧不動尊は大雨で滝は涸れ、不動様も行方不明になった。その後、前の道で幾度となく事故が起こるため地元の人たちがお社の跡を掘ってみると逆さになった不動様が埋まっていたので、改めて今の所に社を建て直しお祀りした。この湧き水は「妙薬の霊水」といわれ、胃病に効く霊水として知られている。』
※「横須賀の湧き水」より抜粋

さわやかな緑と真下を流れる関根川の心地よい水音に囲まれ思わず深呼吸。
この日は雨上がりで特に空気が澄んでいました。

さて帰宅後、さっそく味見です。あくまで “個人の感想” ですが、想像とは違うしっかりした味!でも尖った感じは一切なくまろやかな口当たり。
日本の湧き水というよりヨーロッパ系の湧き水という印象です。試しに珈琲を淹れてみたところ…
これは美味しい!珈琲豆の成分が水の中にしっかりと溶け込んでいる感じです。あとで調べたところ珈琲に良く合う水ということで、この湧き水で淹れた珈琲を飲めるお店もあるとか。
このお店はまたの機会に訪問してみようと思います。

 

そして、ウイスキーにも良く合います。いつもよりまろやかなウイスキー水割りを飲みながら考えるのはこんなことです。
「さて次はどこの湧き水に行こうかな・・・やっぱり三浦半島はすばらしい!」

INFO

名称:関根不動尊の湧き水
住所:横須賀市子安
組織名:横須賀「水と環境」研究会

代表:高橋 弘二
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4110/katsudou/mizu.html
※横須賀市ホームページ内